毎日毎日暑いですねー。そろそろどっと疲れが出て来る頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
先日少し時間が出来たので、TSUTAYAで周防監督の『それでもボクはやってない』と黒沢清監督の『叫』を借りて鑑賞。偶然キャストがかぶっていたので(役所広司さん、加瀬亮くん)見比べる事が出来て2重に面白かった。特に『それでも~』は素晴らしい!日本の裁判制度の恐ろしさ・哀しさ・おかしさが綿密に描かれていて2時間強の映画でもまったく長さを感じなかった。特に今回は被疑者側の立場から描かれていたので、『なんで?』『どうして?』の思いが強かったのですが、自分がもし被害者だったら..という事から考えてみたらまた違う感想になってしまったり。痴漢は私も経験した事のある、ある意味女性(男性も?)にとってはとても身近に受けるであろう、また目撃するであろう犯罪だけに本当に恐ろしかった。これから裁判員制度が始まるという事だし、自分がいつどの立場に立たされるかと思うと、色々考えさせられる映画でした。
あとはもう1本。先日宮部みゆきさんの『模倣犯』をまたまた再読してしまい、どうしても映画が見たくなって映画版『模倣犯』も鑑賞。映画も何回も見ていて、あまりのくだらなさにその度に失笑、失望してばかり(でも何故か観てしまう)でしたが、今回改めて見ると、森田芳光監督の意図する事が少し分ったような気がします。あれはもはや宮部さんのものではなく、森田さんの独自すぎる観点・解釈から描いている全くの別物なのだなぁーと..。あのすごすぎる宮部さんの原作がー!と思うからダメだったんだなぁ..。ただ表現があまりにも稚拙だった事とこじつけに近かったのがやっぱりこの映画を『ふぅー』と溜息まじりにさせる原因かと思います。うーん..やはりあの原作を映画にする事自体が無理めだったのではないかしらん?でもヒロミ役の津田寛治さんはやっぱり好きです。
暑さの為、伸びきっているビッケ。齢6才と7ヶ月。