イラスト制作 Fabrique | 吉岡ゆうこ

Daily - 映画

クラフトコーラとイ・チャンドン/19.4.3

新元号も決まり、早くも新年度になりました。
桜もそろそろ咲き始めて春!になりましたね。とは言いつつまだまだ寒暖差が激しいので体調を崩さない様にしたいです。

先日、近所に出来た映画館アップリンク吉祥寺にイ・チャンドン監督の新作『バーニング』を観に行きました。
イ・チャンドンの評判は以前からラジオなどで聞いていたのですが、なかなか機会に恵まれず今まで未体験でしたが、映画体験的にとても豊かで余韻がずっと残るいい映画でした。(まだまだ上映中ですので、ぜひご覧になってみてください)

アップリンク吉祥寺が出来てから、気晴らしに『ちょっとそこまで』感覚で映画を気軽に観られるようになった事は本当に嬉しいことです。
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先日は井の頭公園を散歩したついでに映画は観ずにアップリンクだけで販売されているクラフトコーラ『伊良コーラ』を飲みにいったり、映画だけじゃない文化の発信基地みたいな場所になりつつあるなぁと思います。
伊良コーラ、薬のような不思議な味わいでとっても美味しかったです。

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今年のアカデミー賞/18.3.9

毎年楽しみにしているアカデミー賞の中継。生中継の日は必ず半日お休みをしてずっと中継を見ます。

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今年は大好きなギレルモ・デル・トロ監督の『The Shape of Water』が主要部門にノミネートされている、という事もあってさらにワクワクしながら鑑賞しました。
結果監督賞、作品賞主要2部門選ばれて驚きや嬉しさのあまり思わず涙...
中継が日本のスタジオに戻り映画評論家の町山智浩さんがコメントしつつも感極まりみるみる涙声になるのを見てさらに涙...(上記の図参照)
一部の人には熱狂的な支持を受けていた監督だけれど、自分の好きな事をつきつめ、作り続ける事を認められる瞬間というのは部外者といえども涙せずにはいられないものですね。

そういった訳で今年の90回目のアカデミー賞はなかなか感慨深いものになりました。
来年がどんな映画がノミネート、受賞するんだろう。楽しみです。

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晩秋の新宿/16.11.17

久しぶりに新宿パークハイアットのラウンジでお茶してきました。眼下の西新宿は晩秋の美しく色づいていてうっとり。
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お手軽に(とは言ってもお茶代は高い)『Lost in Translation』な気分になれるので好きな場所。頭の中では大好きなSquarepusherの曲がグルグルグルグル….♬

ちなみに...日々の写真日記的なものをinstagramにてアップしています。こちらもお暇な時にご覧頂ければ嬉しいです。イラストレーションを主にアップしている別アカウントもあります。コチラから☆

 

 

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2011.4.19

先日新潮文庫の『yonda?CLUB』から『yonda?ムービー』のDVDが届きました。

VHSビデオはすでに貰っていたのだけど、ビデオデッキを新生活に伴い撤去してしまったので長らく見られない状態にあったのだけれど、ようやく応募マークが溜まったので早速応募。
かねてから尊敬する大貫卓也さんがCDを務めた大好きな人形アニメ。おまけ?なのにこのクォリティの高さ。久々に観たらまた泣いてしまった。

2010.9.6

寝る前の読書。相変わらず毎晩の楽しみであります。

今読んでいるのは
桐野夏生さん著『東京島』高村薫さん著『レディジョーカー』(上巻)を平行読書中。

『レディジョーカー』は内容が骨太で文章もかなりかみ砕かないと理解出来ないので、引き込まれつつもなかなか前に進まない。そんな中最近の桐野さん作品に少し『ハテ?どうも様子が変だ』と疑問を抱いていたので詠むのを躊躇していたのを映画公開という事で意を決して購入し、浮気読み。こちらはどんどん前に進むけれど、どうなるんだろう?なんだか不安、という展開。映画も観たいけれど、桐野作品の映画化は駄作も多いので期待はしないでおこう..。(だってワタナベ役が窪塚洋介なんて...かっこよすぎるでしょう?清子さんもイメージと全然違う...。)

さらにこれまた待ちに待った映画公開間近!という事でずっと夫に貸したまま放置していたのを急遽返して貰い、吉田修一さん著『悪人』を読み返してみました。

最初読んだ時よりもさらにおもしろさ倍増で一気に読了。この作品は本当に...本当に素晴らしい!まさにスルメのような味わい。読む度に感じる事が違うようです。はまりこんでしまって思わず涙ぐんでしまったり、九州弁がついつい口に出てしまったり(全然なってないですけど)。登場人物の心のざわめきがスーーーッと入り込んでしまうのですよね。文体自体はあくまでも冷静そのものなのに。こんな内容の濃い小説が新聞の連載小説だった事にも驚きですが、連載時の束芋さんの挿絵がまた素晴らしく感銘を受けます。毎日の連載なのにこの濃密さ...すごい..圧巻です。『悪人』公式サイトで一部閲覧出来ますのでご興味のある方はぜひぜひ..。絶対に映画観るぞー!と思っているのですが、期待しすぎたあげく観終わった後哀しい想いをするのもイヤなので、心して期待せずに映画館に足を運びたいと思っています。

2010.05.31

恐らくファンの方ならすでにご存じかと思うので今更な話題かもしれないのですが、ついに!ついに!!『カラスの飼育』のHDリマスター版が販売されたのですねー。つい先日アマゾンで知ってあまりにも嬉しくてソッコー注文してしまいました。『ミツバチのささやき』のアナ・トレント主演の名画なのですが、ビデオがとっくに廃盤になってしまっていて中古市場であまりにも馬鹿げた高値で取引されている状況に『こんな名画なのになぜ再販されないのだろう?』と怒り心頭でした。20年前ほど前にテレビの深夜放送で録画したビデオテープを大切にするしかない、とほぼ諦めムードだったのですが、販売元の紀伊国屋さんがやってくれました!!ブラボー!!『ミツバチのささやき』のアナもとてもステキなのですが、どちらかというとコチラのアナのほうが私は好きだったりします。アナがかわいいレコードプレーヤーで聴く『ポルケテパス』もあまりにも印象的。興味のある方はお勧めなのでぜひぜひ見てみてください。

2010.03.08

春の陽気になったり冬に戻ったりで体調管理が大変な今日この頃。今日は午前中からアカデミー賞授賞式の模様が生中継していたので、毎年のごとく鑑賞。今回は仕事が立て込んでいてながら見だったのでイマイチ感動が伝わらなかったのですが、『アバター』抑えて『ハートロッカー』が作品賞など6冠に輝きましたね。うーん...『アバター』..あまり興味がないのですよね。なんだか酔いそうだし(実際に映画館に足を運んだ友人は酔ったそう)、キャラクターの顔が...どうにも心に響かなくて...。なので個人的には妥当な受賞なのではないかしらん?と思ったり(2作品とも観ていないので、超個人的かつ偏見に満ちた感想ですが..)。そういえばドキュメンタリー部門で日本のイルカ猟を批判している映画が受賞したそうですが、授賞式の際にも司会のお2人が皮肉混じりで『日本の車は~』と言っていたし、そういえば今回は日本映画の候補作は挙がらなかったし...少し淋しい?アカデミー賞鑑賞日でした。

デザイン情報誌『MdN』さんの今月号の特集『理想のガールズイラストを描く方法』の巻頭コーナーにて私を紹介していただいております。Q&Aでは『影響を受けた人やもの』というテーマで質問に答えてます。本屋さんなどで見かけましたらお手にとってみてみてくださいね。

2009.11.11

またしても持病の治療の副作用がひどい為、鬱々悶々とした日々を送っております。しかしお仕事はキチンとしてますよー。(って誰に言っているのだか?)

先週の金曜日に映画『沈まぬ太陽』を観に行ってきました。言わずとしれた山崎豊子さんの大作であり、問題作の初の映像化、という事で期待はずれにならぬよう、出来るだけウキウキしないよう心がけて..。休憩時間(!)を入れて約3時間30分の長丁場。しかしながらそれを感じさせない説得力のある内容で久しぶりに邦画の大作の中の大作を観たなぁ~と感動。何と言っても恩地役の渡辺謙さんが素晴らしい!!映画化にあたって相当の覚悟で挑まれた、というだけあって、理不尽に翻弄させられまくる恩地の人生を映像を通じて痛いほど感じることが出来ました。原作を読んだときにはあまり感じることの出来なかったラスト部分も『ああ、そうなのか..それでいいのか..そうか...』と妙に実感出来たりして..。

ただ一つ『うーん..』と思ったのがエンドロールで流れる音楽が『??』だった事。あんまり映画に合ってない気がするのです。予告編で流れているベートーヴェンのピアノソナタ『悲愴』の第2楽章をそのまま使ったらよかったのになぁ....とても内容にあっている気がするし、音楽の素晴らしさに全く負けてないのになぁと思ったりしました。既存の音楽を使用しても素晴らしい映画は沢山あるし、なんでまたわざわざ主題歌を作ったかなぁと..。もちろん歌手の方は素晴らしいと思うのですが..。うーん、残念。やはりエンドロールが非常に残念な『闇の子供達』を一瞬思い出してしまいました。とまぁ文句を言ってみたいほど素晴らしい作品だった、という事です。まだ観ていない方はぜひぜひ観てみたらいかがでしょう。この時期だからこそ!(実情はどうなのでしょうか?)という事もありますし。原作も5冊(文庫本/新潮社刊)と長丁場ですが、映画以上に読み応えのある作品です。

2009.06.30

以前深夜(というか朝方)までかかってしまった仕事の後、何気なくテレビをつけたらwowowで蜷川実花監督の『さくらん』を放映していたので、思わず最後まで観てしまいました。この映画は映画館でも観たことがあって今回2回目なのですが、やっぱり『豪華なPV』くらいの印象しか感じられませんでした。原作が安野さんの漫画の実写化、といえばそれまでですが、それにしたって内容があまりにも薄い。まぁ原作も割合ポップな物語だし、その点は忠実に描いたのかな?という感じですが、やはり漫画のほうが何倍にも面白いし、あえて映画にする意味とかあったのかしらん?という感想しか持てないのですよね。しかしさすがは色の魔術師?蜷川さんならではの映像の美しい事!それだけでも楽しめるかなって感じでした。という訳で内容が薄い花魁映画とは対照的な五社監督の名作『吉原炎上』が無性に観たくなってレンタルしてきました。うーん、やはり内容が濃密で素晴らしい!!花魁小花の凄まじいシーンも何度観ても色あせず、制作から20年以上経った今現在でも強烈なインパクトを与える映画でした。ふー...欲求不満が少し解消されました。よかったです。そういえば初めて気がついたのですが、緒形拳さんも出演されていたのですね。少しだけの出演時間ですが、なんともいえない演技をされていて『うわー素敵』と思ってしまいました。

映画つながりで、思わずアマゾンで買ってしまったDVD、キューブリックの『時計仕掛けのオレンジ』、『アマデウス/ディレクターズカット版』、P・グリーナウェイの『ZOO』の3本。前者2本はワーナーから新装版?で出たもの。『時計じかけ~』はレーザーディスク(泣)を持っていて、『アマデウス』は普通版DVDは持っていたのでちょっと迷ったのですが、やっぱりDVDで持っていたいなぁ、という事で購入。レビューではワーナーの商法に賛否両論あるようですが、まぁ取りあえず。『ZOO』は高校生の頃から大好きな作品で、特にM・ナイマンによる執拗までに反復する曲の数々の素晴らしい事!!それだけでもああ!快感!!な映画なのです。割と大満足な買い物でした。